工事の概要
- 工事名:
- SJ11(1・2)SJ13工区トンネル(その2)工事
- 施 主:
- 首都高速道路株式会社
- 施 工:
- 清水・鴻池・東亜特定建設工事共同企業体
- 内 容:
- 立坑規模(内空26.00m×24.00m、深さ40.751m)
- シールドマシン形状(外形φ12.940m、機長L=11.05m、総重量2500t)
この工事での課題は少なくなかった。まずクリアしなければならなかったのは、2500tもの重量のシールドマシンをどのように受けるのかということ。しかも、シールドマシンが動いてくるので、その衝撃・水平力の取り方をどうすればよいか。また、そのシールドマシンを降ろさなければならないので、一旦受けた構台をスムーズに解体しなければならない。施工面では、荷重の計測管理をどうするかということや、構台の架設方法を検討しなければならなかった。そのうえで全体として、工期を短縮しなければならなかった。
当社が日常設計している架設構台が25tラフタークレーンに対応する程度のものであるところ、そのおよそ100倍の重量である2500tのシールドマシンを受ける構台の設計というのは、未知の領域であった。具体的には、超重量物の設計手法と設計条件が明記された資料などは見当たらなかったし、シールドマシンを移動させた際の衝撃・水平力の取り方に工夫が必要であった。その点についてはまず、他の方法による構台とも比較検討し、安全に施工されることを考慮して、より大きな許容応力度が出たRORO支柱によることとなった。そしておよそ325tにもなる水平力を支持するには、RORO支柱だけでは不可能であったため、最上部の桁材と敷鉄板を立坑の壁に隙間なく設置して、立坑の壁に受け持たせることとした。施工面では、工期短縮という課題もあった。そこで、例えば、最上部の敷鉄板を溶接する必要があったが、現場でこれを行なうのは作業が危険でありかつ、時間がかかりすぎるため、当社の工場にて加工を進めて現場に搬入することにしたり、RORO支保工の支柱間が通常の使用方法と比較してかなり狭くなるため、足場の設置方法についても別途検討して対応した。
工事は、問題なく安全に施工され完了した。そして、当初の計画からすると、当社が提案した方法により約1ヶ月の工期短縮を実現した。
